「この問題を解決すれば、休める」
「この悩みがなくなったら、ようやく安心できる」
って思ったことないですか?
もちろん、悩みが減ればホッとする。
けれども、実はその問題と解決の「思考のクセ」自体が、
神経をずっと緊張させつづけています。
「休むためには、まず何かを片づけなければ」
と信じているかぎり、心の中では次々に
「片付け忘れがここにも!」という感じで
“解決すべき問題”が現れてくるんですね。
それは、ようやく切ったと思ったゴールテープが、
またすぐに目の前に現れてしまうような感覚というか。
どれだけ走っても、辿りつかない。

蜃気楼を追いかけているようです。
もしかすると、私たちは「悩むこと」を手放すのが、
ちょっと怖くなってしまっているのかもしれません。
悩みがあることで、どこか安心している。
そんな心の仕組みも、ときにあるのです。
でも、休息や静寂は、何かを成し遂げたその先ではなく、
もっと手前に――「いま、ここ」にあります。
何も解決していなくても。
すべてが整っていなくても。
「この瞬間に、ひと息ついてもいい」
「静けさに触れても大丈夫」
そんなふうに、自分にちょっとづつでも許してあげることから、
ほんとうの安心がはじまるのかもしれません。